サイズ: 直径 約40mm 重量 28gm
発行枚数: -枚
カタログNo: Maz#150
PCGS鑑定ページ
表面には1790年7月14日建国記念日1周年を祝う式典会場にてフランス新憲法書を捧げ持つ女神に忠誠を誓う兵士達が描かれています。
この5ソル銅貨の裏面のデザインは4タイプありますが、このMaz150のタイプが一番少ないタイプだと思われます。Maz150は見本打ちとして造られたものと推察します。
モネロン商会はアメリカとインドのフランス植民地で財を成した裕福な商人家が設立した商業会社です。
主に3兄弟で、モネロン兄弟とも呼ばれていました。
兄弟は1791年にカルーゼル広場に商業銀行を設立した後、フランス政府に銅貨の鋳造権を申請して認可されました。
1792年からフランスでの小額貨幣の不足などを受けて、モネロン商会は銅の交換用トークン/メダルの発行を開始しました。
このコインの殆どはイギリスのバーミンガムにあるソーホー造幣局で打たれており、フランス政府発行のコインよりも品質が高く、デザインも素晴らしかったことで当時、大変人気を博しました。
しかし、モネロン商会が銅貨の発行を始めて間もない1792年5月3日に制定された法律により私的通貨の製造が禁止され、同年9月の法令により政府以外による通貨の発行と流通が禁止されました。その為、モネロン貨幣は1793年末までには全て市場から消えることとなりました。