サイズ: 直径 約42mm 重量 約28.7 gm
品位: シルバー -0.875
発行枚数: -枚
カタログNo: KM#629.2 DAV-3338B
NGC鑑定ページ
オーストリア、ハルミント。
表面に描かれているのはジークムント・フランツ、前方オーストリア大公。
フェルディナント・カールとレオポルト1世の間の大公。
34歳と若くして亡くなったため、1662年-1665年の短在位だったことから、発行されているコインも少なく希少品と言えるかもしれません。
本コインも1665年の単年発行。
裏面は紋章と周りに金羊毛騎士団(トワゾン・ドール騎士団)の勲章飾りが描かれている素晴らしいものです。
金羊毛騎士団はスペイン王国最高位の騎士団勲章として現存し、オーストリアでもハプスブルク家による名誉として存続しています。
ローラーダイで打たれており、ほんの僅かにローラーによる曲がりがあり製造工程の歴史も含めて楽しむことができます。
1600年代のターラー銀貨でこの状態で現存していることは奇跡的です。
両面にトーンがついており、この上ない素晴らしい状態。
【ジークムント・フランツ大公】

ジギスムント(またはジークムント)・フランツ・フォン・エスターライヒ=ティロル(1630年11月27日-1665年6月25日)は、オーストリア大公。前方オーストリアとチロルを治めた。大公レオポルト5世とクラウディア・デ・メディチの次男。
グルク教区の司教やトレントの司教領主となっていたが、1662年に死去した兄フェルディナント・カール大公に男子がなかったため、その後継者となった。1665年7月3日にプファルツ=ズルツバッハ公クリスティアン・アウグストの娘ヘートヴィヒと代理結婚式を挙げるが、その3週間後に花嫁と対面しないまま病死した。
ジギスムント・フランツが子供のないまま死去したことにより、オーストリア・ハプスブルク家の分家でレオポルト5世以来続いていた前方オーストリア大公の家系(ハプスブルク=ティロル家)は断絶し、所領は姪クラウディア・フェリーツィタスの夫でもある神聖ローマ皇帝レオポルト1世が相続した。