サイズ: 直径 約30mm 重量 約gm
品位: ブロンズ
発行枚数: 枚
カタログNo:Peck#1021
NGC鑑定ページ
「ヌードブリタニア」の愛称で知られる、希少な試作(Pattern)のプルーフ貨です。
スラブ裏面のジャン=ピエール・ドロ作のブリタニア像のダイをバーミンガムのSOHO造幣局からテイラーが入手し、後年(1862年~1880年)に対となる裸のブリタニア像を製作し表裏に組み合わせてこのコインを製作しました。
この裸のブリタニア像は元のブリタニア像のオリジナル作者であるドロが、解剖学の法則に合致するように、まず裸体の像を彫り、その後で衣服を付け加えたという逸話を基に、テイラーがその裸体の像を再現させたものだとされています。
テイラーはこのコイン以外にもオフィシャルのダイをいくつか入手しており、他のパターンも製作しました。いずれも国立の造幣局で製作されたものでは無いため、通貨としての試作貨ではないものの、当時、テイラーはロンドンでメダル製作者として第一人者であり大いに注目されたと推察できます。
イギリスの銅貨を一堂に集めたイギリス銅貨の代表カタログである通称「PECKカタログ」にも彼の功績を称え、その全てのコレクションをレアリティ(R)付きで掲載しています。そのため、テイラーの試作貨は世界中のペニーコレクターによって収集の対象として高値で取引されています。特にこのヌードブリタニアはテイラー作品の代表的なコインとして人気があります。
【ジャン=ピエール・ドロ(Jean-Pierre Droz)】
ジャン=ピエール・ドロ(1746年 - 1823年)は、スイス生まれでパリで修行した貨幣とメダルの彫刻家である。
ドロはパリ造幣局でナポレオン硬貨の彫刻を手がけたことで最もよく知られている。
彼は、著名なイギリスの製造業者であり実業家でもあったマシュー・ボルトン(1728年 - 1809年)に雇われ、ボルトンのコインとメダルの品質向上に携わった。しかし、彼がそこで働いたのはわずか2年間であった。1789年、ドロはコインの側面に彫刻を施して円形を保つためのカラーを考案した。これは大量のコインには不向きであったが、ソーホー造幣局で使用され続けた。
彼はロイヤル・バーミンガム芸術家協会の会員であった。
【ウィリアム・ジョセフ・テイラー(William Joseph Taylor)】
ウィリアム・ジョセフ・テイラー(1802年 - 1885年3月)は、イギリスのメダル製作者、彫刻家であり、生涯を通じて多種多様なメダルやトークンを製作した。その中にはロンドンで製作されたメダルやトークンの大半が含まれる。また、オーストラリアでは大陸初の民間造幣局を設立しようとした著名な事業にも携わった。
(出典:Wikipedia)」